会長候補 清水 善廣

ご挨拶

弁理士新時代を切り拓こう

1.現状認識
出願件数の減少、弁理士数の大量増加、プロパテント日本と声高に言えない現状等、弁理士の業務環境を見ると、決して恵まれた状況にあるとは言えません。
しかしながら、目の前は、第4次産業革命といわれ、AI、IoT、ビッグデータ等の言葉を日々頻繫に耳にするように、技術の加速度的進歩によって世の中が目に見える形で劇的に変化しています。多くのイノベーションが生まれ、まさに弁理士が活躍すべき時であるといえます。また、グローバル化の急速な進展によって活躍の場が国内業務に限らず世界へと大きく広がっています。
この時流に乗り、我々弁理士業界の閉塞感を打ち破る絶好の機会を迎えています。

2.弁理士新時代への変革の時
我々弁理士は、ともすれば今までの経験を重視するあまり、時代の余りにも急激な変化に乗り切れず、経営面でもマーケティング抜きの保守的な経営から抜け出し切れないでいるきらいもあります。第4次産業革命の真只中、産業界が大きく変化している中でこの変化をしっかりとらえ、大企業、中小企業、ベンチャー、大学等あらゆるユーザーに対して、各ユーザーの顕在的なニーズに応えることはもとより、更に潜在的なニーズをも喚起させるような知財サービスを提供できる弁理士への変化、事務所経営の変化を実現することで、我々のコア業務の掘り起こしや周辺業務の拡大を図ることができると思います。
企業内弁理士においても、然り。企業内での活躍はもとより、国際競争が激化する中での我国産業の発展に資する活躍のため、時代の変化に応じた変革が求められています。

3.外に向かって
弁理士が活躍するためには、座して待つのではなく、積極的に外に向かって打って出て行く姿勢が必要です。イノベーションが生まれてきそうな場所に積極的に近づいていく必要があります。また、想定外のところからも、いろいろなイノベーションが生まれてきている現状を考えると、既存のクライアントとの繋がりにとどまらず、弁護士、公認会計士、税理士、中小企業診断士、技術士などの他士業、コンサルタント、調査会社などの他業種、あるいは、政府機関、地方自治体、商工会議所、商工会などの中小企業支援団体、金融機関、投資機関、大学をはじめいろんな団体、組織との繋がりを積極的に広げて行くことも必要です。

4.中まで入り込んで
また、日々の業務においても、知財の専門家として広く強い権利を創設するという基本的なスキルにとどまらず、オープンクローズ戦略など知財を有効活用するためのスキルに習熟して経営的な感覚に磨きをかけ、クライアントの経営にまで関与できるよう中まで入り込んで行く必要があります。また、新たに繋がりができた団体、組織との関係においても、人的にその組織、団体の中枢に入り込んでいく必要があります。

5.支部活動の重要性
弁理士が外に打って出るにも、中に入り込んで行くにも、具体的な活動は、日本弁理士会と各支部の連携のもと、支部レベルでの人的活動が重要ポイントになります。近畿支部には33年を超える歴史があり、昨年の(独)工業所有権情報・研修館近畿統括本部(INPIT-KANSAI)の誕生からはその連携のもと、近畿地方に所在する中堅・中小・ベンチャー企業の知的財産の保護・活用に精力的に活躍されています。支部活動の先達として西日本弁理士クラブが支える近畿支部の活躍に大いに期待しています。

6.会派の重要性
日本弁理士会の活動は会派によって支えられています。執行部によって掲げられる政策、それに基づいて策定される事業計画がうまく実行されるか否かは、関わる人材にかかっています。西日本弁理士クラブは60年以上の伝統を有して今日まで日本弁理士会、近畿支部、中国支部、四国支部および九州支部を支えてこられました。これからも、いままでの伝統を引き継ぎ、有為な人材を送りだしていただけるものと期待しています。

7.会派の結束
弁理士業界の閉塞感を打ち破り、夢と希望のもてる弁理士業界を実現するには、西日本弁理士クラブさんをはじめ、各会派が結束して大きな力を生み出すことが必要ですし、それは可能であると信じています。多くの仲間と大いに語り、知恵を出し合い、みんなで弁理士新時代を切り拓くことを夢見ています。

(文書責任者 北原 宏修)

推薦の言葉

未来志向の会長候補、清水善廣君を推す!!

平成29・30年度日本弁理士会近畿支部長 吉田 稔

清水善廣君の推薦文を認めることになった。彼は、私と同じ昭和28年(1953年)、巳年生まれの65歳、4月生まれの私は7月生まれの彼より3カ月兄貴分である。僅か3カ月でも、私のほうが年上である。合格年もたった1年であるが私の方が早い。だからというわけではないが、会えばいつも人懐っこく接してくれる彼を、親しみを込めて、ここでは清水善廣君、と呼ばせていただこう。

彼と親しく話をするようになったのは、私が平成16年度、木下實三元会長の時代に副会長を務めていた頃と記憶する。私も日本弁理士会に滞在する時間が長かったが、すでに日本弁理士会や会派の要職を経験していた彼も会務や会派の会合などで頻繁に日本弁理士会を訪れていたのであろう。自然と顔をあわせることになった。その頃彼とどんな話をしたかは、一緒に飲みだすと楽しくていつのまにか朝になっていた、という強烈な記憶にかき消されてほとんど覚えていないが、いつも笑顔を絶やさず周囲に気づかいながら振る舞う紳士であり、人並みはずれた体力の持ち主である、とのあの頃からの彼の印象は今も変わらず、実際もそうなのであろう。

彼の経歴を拝見して、今更ながら驚いた。項目を1行ずつ書き連ねると、80行に及ぶ。ゆえにそのすべてをここに紹介することはできないが、そのエッセンスを紹介すると、昭和52年東京理科大学理学部化学科卒、昭和56年弁理士登録、特許事務所勤務後、平成3年清水国際特許事務所(現ジーベック国際特許事務所)設立。日本弁理士会の会務関係は、平成3~4年には常議員を、平成17年には副会長をそれぞれ務めたほか、委員長3回、副委員長10回、委員20回以上務め、日本弁理士会の主要委員会の大半を経験している。会派関係は日本弁理士クラブ副幹事長(平成12年)、春秋会幹事長(平成14年)、日本弁理士クラブ政策委員長(平成20年)、同幹事長(平成21年)、同選対委員長(平成23年)等、要職を全て経験してこられた。それだけではなく、工業所有権審議会委員(平成24~25年)のほか、日本弁理士協同組合専務理事(平成22~23年)、同副理事長(平成24~25年)、同常務理事(平成26~27年)として、協同組合の運営にも関与し、(財)日本テクノマート、(社)発明協会、(独)工業所有権情報・研修館など、知財関連外部団体・組織にも評議員、委員、講師などとして積極的に関与してこられた。

本人の挨拶文にあるように、彼は、AI、IoT、ビッグデータ等の言葉に代表される第4次産業革命が急速に進展し、多くのイノベーションが生まれるはずの今を、弁理士が活躍する好機であると捉え、その上で、既存のクライアントとの繋がりにとどまらず、外に向かって様々な団体・組織との繋がりを積極的に広げていくとともに、知財を有効活用するためのスキルに習熟してクライアントの中まで入り込んで経営にまで関与できるようになる必要があると説く。

AIの進展により、専門職の仕事がなくなるのではないか、とのネガティブな見解ばかりが目立つが、弁理士は、イノベーションに深く関与できる、あるいは深く関与するべき唯一の専門職である、と捉え、行動すれば、閉塞感を打破し、我々の未来は一挙に明るいものとなると確信する。その意味で、私は彼の意見に激しく賛成である。

彼は今、日本弁理士会のトップに立とうとしている。そのトップが上記のような未來志向をもつことは、誠に頼もしい。どうか多彩な経歴に裏打ちされた行動力と、人並み外れた体力と、巳年生まれのしつこさとをもって、日本弁理士会を明るい未来に向けて引っ張っていってほしい。

清水善廣君、気張れ~~~!!

(文書責任者 北原 宏修)