幹事長挨拶
幹事長 村上 太郎
2025年度の幹事長を仰せつかりました村上太郎です。任期の一年間、会員の皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
私共、西日本弁理士クラブ(通称:西弁)は、主に西日本で活動する有志の弁理士により構成された団体、いわゆる会派であって、今年創立70周年を迎える長い歴史を誇っています。会員数は約700名であり、弁理士の会派の中では一二を争う規模を有しています。当クラブは、毎年、日本弁理士会の役員や委員を多数輩出すると共に、政策等に関する有意義な提言を行っており、日本弁理士会の活動を支える重要な役割を果たしています。
本年は、日本弁理士会の新会長として、当クラブが擁立した北村修一郎会員が就任される記念すべき年となります。北村新会長は、これまでの豊富な経験と深い見識を活かし、弁理士会の発展に大きく貢献されることが期待されています。当クラブは、会長擁立会派として日本弁理士会の活動を強力にサポートしていく所存です。日本弁理士会の執行部および各委員会の活動を通じて、弁理士制度のさらなる発展に貢献してまいりたいと考えております。会員の皆様には、積極的な会務活動へのご協力をお願い申し上げます。
また、本年は当クラブにとって大きな節目の年となります。創立70周年を記念し、祝賀会及び各種イベントを開催する予定です。この記念事業を通じて、当クラブの歴史と伝統、そして未来への展望を広くアピールしてまいります。70年という長きにわたり、当クラブが弁理士会の発展に寄与してきた功績を振り返るとともに、次の時代に向けた新たな一歩を踏み出す機会としたいと考えております。
さらに、今年開催される大阪・関西万博において、日本弁理士会は共創パートナーとして出展を予定しています。この万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、科学技術の発展と人類の幸福な未来を描くものであり、知的財産の保護と活用が重要な役割を果たすことは言うまでもありません。関西を主な活動拠点とする当クラブの会員の皆様には、この歴史的イベントへの参画についても、ご支援とご協力を賜りたく存じます。
当クラブは、関西・九州・四国・中国の会員で構成されています。各地域の会員の皆様の意見を広く取り入れ、当クラブの活動に反映させてまいります。また、近年のオンライン環境の整備により、地理的な制約を超えた活動が可能となっています。この利点を活かし、より多くの会員の皆様に当クラブの活動にご参加いただきたいと考えております。会員相互の意思疎通を図るため、懇親会・各種同好会・旅行会等の親睦活動や研修活動についても、オンラインも活用しながら一層充実させてまいります。
最後に、近年は弁理士試験合格者の減少や社会全体でコミュニケーションの形が大きく変化していることに伴い、当クラブの新規入会者数が伸び悩んでいる現状がございます。従来型の組織や会派活動の意義も問い直されていると認識しています。このような変化に対応すべく、本年より、企業等に所属する会員の方々を対象とした準会員制度を新たに設けました。この制度により、組織内で活躍される弁理士の皆様にも、より参加しやすい形で当クラブの活動にご参画いただけるものと期待しております。
また、当クラブの活動内容についても、時代に即した見直しを進めてまいります。オンラインとリアルのそれぞれの利点を活かしながら、会員の皆様にとってより参加しやすく、かつ価値ある活動を企画・実施してまいります。特に、当クラブには弁理士登録10年未満の会員で構成された若手会があり、クラブ本体の入門組織として重要な役割を果たしています。若手会員がクラブ活動により積極的に参加したくなるような環境づくりを目指し、研修テーマの選定や開催形式の工夫、ベテラン会員との交流機会の創出など、新たな取り組みを検討・実施してまいります。また、すべての会員の皆様にとって魅力的な人的ネットワークの構築支援など、当クラブならではの価値を高める活動を進めてまいります。また、情報発信についても工夫を重ね、当クラブの意義と魅力を広く伝えてまいりたいと考えております。
以上の活動を通じ、会員の皆様お一人おひとりにとって、当クラブがより一層有意義な存在となるよう努めてまいります。未熟ではございますが、経験豊富な副幹事長および幹事の協力を得ながら責務を果たす所存です。会員の皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年度西日本弁理士クラブ幹事長
村上 太郎