2021年度の幹事長を仰せつかりました川上桂子です。よろしくお願い申し上げます。

私共、西日本弁理士クラブ(通称:西弁)は、主に西日本で活動する有志の弁理士により構成された団体、いわゆる会派であって、創立60周年を超える長い歴史を持っています。会員数は約800名にのぼり、弁理士の会派の中では一二を争う規模です。当クラブは、毎年、日本弁理士会の役員や委員を多数輩出するとともに、政策等に関する有意義な提言を行っており、日本弁理士会の活動を支える重要な役割を果たしています。また、会員相互の意思疎通を図るため、懇親会・各種同好会・旅行会等の親睦活動や研修活動にも力を入れています。さらに、当クラブには、弁理士登録10年未満の会員で構成された若手会があり、独自に親睦活動等を行っています。

昨年度は、世界中が新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けました。我が国の経済活動もリーマンショックを上回るとも言われる大打撃を受け、若年層の失業率も上がっています。感染拡大を防止するために、人との接触を避ける必要があり、日本弁理士会も当クラブも、研修会や懇親会・旅行会等の各種の行事を悉く中止せざるを得ない状況となりました。

そういった混乱の中で、多くの事務所や企業でリモートワークが導入され、弁理士および顧客の働き方に大きな変化が生じました。また、日本弁理士会でも、Zoom等のオンライン会議ツールを活用して直接接触を避けた形で委員会等の会務活動が継続されました。当クラブにおいても、昨年度の幹事長および幹事の皆様の多大な努力により、幹事会や各種委員会をオンライン会議やハイブリッド会議で行うことにより、例年と遜色ないクラブ活動が遂行されました。それでも、感染拡大状況が改善されなかったことにより、コロナ禍の収束に一縷の望みを託して計画された集合形式での懇親会・研修会等の多くを、結局はキャンセルせざるを得なかったことは、大変残念ではありました。

この挨拶文を書いている現時点においても、一部の都道府県で緊急事態宣言が出された状態であり、新型コロナウィルス感染症の影響が完全に払拭されるまでには、まだ数年はかかるのではないかとも言われています。しかし、こういう変化の時期にこそ、政策集団としての当クラブは活発に活動し、変化に対応しあるいは変化を先取りした政策提言をしていくべきと考えます。

また、コロナ禍で、オンライン会議ツールが一般的に使用される環境がほぼ整ったことは、地方在住の弁理士を中心に構成されている当クラブにとっては、良いことであったと捉えることができます。当クラブの幹事会・委員会においても、今年度はより積極的にオンライン会議ツールを使用することにより、会員のより積極的な参加を促したいと考えています。また、他会派との情報交換をより緊密に行い、連携と協力を推進して参ります。

なお、令和3年度の日本弁理士会は、東京(関東)以外の地域会における活動をより活発化させ、地域間の連携を促進するという政策が推進されます。当クラブは、日本弁理士会の地域会のうち西日本に存在する関西会、四国会、中国会、九州会に協力し、この政策を実効あるものとすべく尽力致します。

また、近年は、企業弁理士の増加と弁理士試験合格者の減少に伴い、会派への新規入会者数は減少傾向にあります。当クラブへの新規入会者数も決して多いとは言えません。日本弁理士会を支え、弁理士の将来を自分達の手で切り開くために、会派は存在しています。新人弁理士に会派の魅力と意義を伝えるために、昨年度に引き続き今年度も、情報発信と活動内容の見直しを進めて参ります。

また、最新の弁理士試験最終合格者統計(令和元年度)によると、最終合格者のうち女性の占める割合は26.4%であり、年々増加の傾向にあります。弁理士業界は、過去より多くの先輩女性弁理士が活躍されており、資格を持つことで女性が活躍できる好例の一つと言えます。しかし、当クラブの会務に積極的に参加してくださる女性弁理士はまだまだ少ないのが実情です。令和3年度の日本弁理士会の会長には、歴代二人目の女性会長となる杉村純子弁理士が就任されます。ダイバーシティ推進も政策の一つとされておりますので、当クラブにおいてもこれに対応し、女性弁理士が当クラブおよび日本弁理士会の会務においてより広く活躍できるように、情報発信を検討して参ります。

皆様方の暖かいご支援をお願い申し上げて就任のご挨拶とさせていただきます。

2021年度西日本弁理士クラブ幹事長
川上 桂子