幹事長挨拶

 

幹事長 中川 雅博

 

2024年度の幹事長を仰せつかりました中川雅博です。任期の一年間、会員の皆様によろしくお願い申し上げます。

 

さて、私共、西日本弁理士クラブ(通称:西弁)は、主に西日本で活動する有志の弁理士により構成された団体、いわゆる会派であって、来年には創立70周年を迎える長い歴史を誇っています。会員数は約700名であり、弁理士の会派の中では一二を争う規模になります。当クラブは、毎年、日本弁理士会の役員や委員を多数輩出すると共に、政策等に関する有意義な提言を行っており、日本弁理士会の活動を支える重要な役割を果たしています。また、会員相互の意思疎通を図るため、懇親会・各種同好会・旅行会等の親睦活動や研修活動にも力を入れています。さらに、当クラブには、弁理士登録10年未満の会員で構成された若手会があります。若手会は独自に親睦活動等を行っています。

今年は、日本弁理士会の会長選挙があります。昨年の臨時総会において、北村修一郎先生を会長候補に擁立することを目指すことが決議されました。我々は、他会派と調整して、北村修一郎先生を会長に選出すべく活動する所存です。具体的には、昨年発足した会務検討委員会を継続させ、政策の立案および政策を実現するための施策を検討します。また、政策を実現するためには、他会派の協力が不可欠となりますので、他会派との連携を強化します。

日本弁理士会の会長は、日本弁理士会が果たすべき会員の指導・監督につき中心的な役目を担う立場にあります。日本弁理士会は、執行部および委員会の活動によって支えられています。これらの活動を、政策面および人事面において他会派と連携しながら支援します。

また、当クラブは、関西・九州・四国・中国の会員で構成されます。関西地域だけでなく、九州・四国・中国の各地域とも意思疎通を図り、各地域の会員の皆様の意見を当クラブの活動に反映していきたいと思っております。さらに、2025年に開催予定の大阪万博に日本弁理士会が共創パートナーとして進めている出展準備にも、当クラブが人材面から協力していく必要があると考えます。これらを踏まえて、関西地域のみならず全ての地域の会員の皆様に、次世代の日本弁理士会および当クラブを支えて頂くべく当クラブの活動に参加して頂きたいと思います。

4年もの期間に渡るコロナ禍は、昨年に新型コロナウィルス感染症が第5類に指定されたことにより終焉し、人の交流が活発化しているように思われます。一方で、多くの委員会および当クラブの活動がハイブリッド形式で開催さるようになりました。当クラブの会員の皆様におきましても地理的な問題が解消され、今年はこれまで以上に日本弁理士会および当クラブの活動に参加しやすい環境に変化してきているのではないかと思います。皆様の会務活動への積極的な参加にご協力をお願いします。

最後に、最近は弁理士試験合格者の減少および企業弁理士の増加に伴って、会派に入会する新人弁理士の数が減少しております。残念ながら当クラブへの新規入会者数も多いと言えません。若手会と協力しながら新人弁理士に会派の意義と魅力を伝えるべく、昨年度に引き続き、情報発信と活動内容の見直しを図りたいと考えております。

最後に、副幹事長経験が少なく未熟者ではございますが、経験豊富な副幹事長および平幹事の協力を得ながら責務を果たす所存です。皆様方の暖かいご支援をお願い申し上げます。

 

 

2024年度西日本弁理士クラブ幹事長
中川 雅博