
会長候補 北村 修一郎
ご挨拶
弁理士制度をもっと輝かせるために
私は、将来の弁理士制度をもっと輝かせるために、令和7年度の日本弁理士会の会長選挙に立候補させて頂きました。
西日本弁理士クラブからは、過去、故 亀井弘勝先生、故 河宮治先生が会長選挙に挑もうとされましたが、残念ながらご両名とも立候補直前に急逝されました。会長を擁立することは西日本弁理士クラブの悲願です。
それから長い年数が経ちましたが、私は西日本弁理士クラブの皆様とともにその悲願を果たしたいと思います。
政府の知的財産推進計画2024は昨今のグローバルなイノベーションによる社会環境下において、日本は他の先進国からの後れが指摘されています。そこで「イノベーションの社会実装を推進する上での担い手となる弁理士」に大きな期待が寄せられています。
弁理士は非常に高度なスキルが要求される職業です。知的財産法を熟知し、さらに強みとなる得意分野を持ち、依頼者である企業の様々な事案に対して奥深く入り込み、それぞれの事案に応じた適切なアウトプットを行って依頼者に経済的利益をもたらす存在です。そのため弁理士業は難易度が非常に高く、その分、やり甲斐も非常に高い職業です
しかしながら忌々しきことに弁理士の志願者が減少傾向にあります。優秀な資質をもつ若い人材が自らの職業として弁理士に魅力を感じなければ10年後、20年後、弁理士制度の輝きは次第に色褪せてしまいます。
もっと輝かしい弁理士制度であって欲しい。弁理士が仕事に誇りを持って日々の業務に最善を尽くすことができるようにしたいと皆様も思っておられるでしょう。私は、そんな皆様と一緒の思いが共振してより大きな波となっていることを強く感じています。
日本弁理士会会長に当選したときには、以下のような、政策を実行し、弁理士制度をもっと輝かせたいと思っています。
政策1 弁理士のロールモデルの発信
さまざまな分野で活躍されている弁理士をもとに、クライアントから信頼される、十分な報酬を得られる等の高い付加価値をもつ弁理士のロールモデルを策定します。ロールモデルは、特に若手の弁理士や企業、また、弁理士を目指す学生等に対して発信し、弁理士の価値、魅力を向上させます。
政策2 知財経営支援ネットワークの全国展開
令和5年3月、日本弁理士会、特許庁、INPIT及び日本商工会議所との四者により、「知財経営支援ネットワーク」の構築に向けた共同宣言が行われました。このネットワークの全国展開を通じて、各地域に適したコンサルティング業務の増加を目指します。また、知財経営支援において、企業と向き合い、企業に経済的な活性をもたらすスキルを持った弁理士を増やす施策を行います。
政策3 知的財産の経済的価値・企業価値を向上するための施策の検討
例えば知財訴訟における損害賠償額は企業の知的財産の経済的価値に直結します。諸外国においても知的財産の経済的価値が増しています。我が国の知的財産の経済的価値を諸外国と比較検討し、その結果を積極的に広報することで企業価値の向上に繋げます。
政策4 関西万博での情報発信
その他にも2025年の大阪・関西万博において、関西から初めての日本弁理士会会長としてインパクトのある積極的な情報発信をしていきます。その他にも地域会の活性化、農水関連業務、事業棚卸制度等、今までの会長の施策も継続していきたいと考えています。
おわりに
私、北村は日本弁理士会会長として、全ての弁理士と一致団結して会務運営をやり遂げる覚悟です。この経験は私を育ててくれた西日本弁理士クラブに多くの財産を残し、さらに未来に繋げていくことができると考えています。
西日本弁理士クラブの皆様、絶大なご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
(文書責任者 鳥居 和久)
推薦の言葉
西日本から初めての会長を
参謀長 鳥居 和久
北村修一郎君、親しみを込めて失礼ながら「修一郎」と呼ばせていただく。
「修一郎」は、御父様が大阪の地で開業した「北村修国際特許事務所」を継承し、現在、所員数約100名の大事務所「弁理士法人 R&C」の代表パートナーを務める超多忙な弁理士である。
「R&C」の名称は、事務所紹介によると、「RECTITUDE(義)&COURAGE(勇)」の頭文字から命名したとあり、これらの語は道徳としての武士道から引用したもので、「義」は武士の掟の中で最も厳格な徳目であり、人が果たすべき正しい大義、正義を意味し、「勇」は、豪胆と忍耐の精神であり、義を果たすために正しいことを行うことを意味する、と説明されている。
「修一郎」は、大阪で超多忙な弁理士業を営みながらも、今回、令和7年度日本弁理士会役員選挙において、「義」と「勇」の精神をもって将来の弁理士制度をもっと輝かせるために、会長に立候補してくれた。
大阪に拠点を置く者にとって、本部が東京の霞が関にある日本弁理士会の会長に立候補することは非常にハードルが高い。超多忙な「修一郎」にとってはなおさらである。
弁理士制度125年の長い歴史の中で、関東以外の地域から日本弁理士会の会長に就任した者はいないし、選挙に立候補した者もいない。
過去に西日本弁理士クラブから日本弁理士会の会長を擁立しようとしたことが二度あった。残念ながら二度とも立候補直前に候補予定者が他界するという悲劇に見舞われた。「修一郎」はその歴史も十分に承知し、今回は、自分がチャレンジする、と言ってくれた。本当に頼もしく、うれしい限りで、ワクワクする。
日本弁理士会の会長という激務に耐えるためには、まずは体力、気力が必要である。幸い「修一郎」は、胸の筋肉もムキムキで、体力、気力も十分にある。過去二人の立候補予定者を近くで見てきた私にとってはそれだけでも会長OKである。
「修一郎」は、弁理士になった直後から西日本弁理士クラブの活動に積極的に参加し、幹事長時代には、日本弁理士会の役員選挙において、若手からベテランを見事に一つに纏め挙げた実績、リーダーシップがあり、彼の下には多くの人が自然と集まる。私も「修一郎」に引き寄せられた一人である。
今回の会長立候補にあたっても、西日本弁理士クラブの会員のみならず、日本弁理士クラブ様や連合弁理士クラブ様などからも多くの応援団が「修一郎」の周りに集まっている。
「修一郎」は、日本弁理士会において、副会長、常議員、弁理士法改正委員会の委員長、コンプライアンス委員会の委員長、中央知的財産研究所の所長等を歴任し、昨年度は日本弁理士会の関西会の会長として、本年度は日本弁理士会の執行理事として、日本弁理士会の会務運営に貢献している。その他、工業所有権審議会の臨時委員、産業構造審議会専門委員も経験し、十分な実績がある。
日本弁理士会の山積する諸課題を解決していくためには会長だけではなく、すべての会員が一丸となって取り組む必要があるが、「修一郎」は、「義」と「勇」の精神で、山積する諸課題を会長として全力で取り込み、閉塞した弁理士環境を打破し、将来の弁理士制度をもっと輝かせてくれるものと確信している。
西日本から初めての会長ということで、このたびの立候補にあたっては、日本弁理士クラブ様、弁理士連合クラブ様からも絶大なご支援をいただいている。西日本弁理士クラブの会員諸兄には、西日本から初めての会長を実現するために、「修一郎」に厚いご支援をお願いする次第である。
(文書責任者 鳥居 和久)